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政権がとれない政党は連立する

政党の立場ではなく、国全体の利益を考えたときは、どんな選挙制度がいいのでしょうか。

 

これ、とっても難しい問題です。

 

選挙の例を以下とします。

 

  • 四角たろう(大政党):100票
  •  

  • 三角じろう(中政党):50票
  •  

  • 丸型花子(小政党):25票
  •  

  • 台形さぶろう(極小政党):5票

 

例えば、1つの選挙区で4人が当選できる大選挙区制だったら、4人とも当選で、投票された180票は全て生きます。

 

でも、もし1つの選挙区で1人しか当選できない小選挙区制だったら、三角候補、丸型候補、台形候補に投じられた80票は死票になってしまいます。

 

つまり、それだけの民意が活かされないということです。

 

死票を出さないためには、大選挙区制がいいですね。

 

小選挙区制は民意を活かせないダメな制度なのでしょうか?

 

実はそうともいえません。

 

大選挙区制にして、1つの選挙区から10人の当選者を出せたとしましょう。

 

沢山の議員が当選しますよね。

 

そうなると、単独で議会の過半数の議席を得る政党は出にくくなります。

 

日本では、政党が政権を握る条件は、衆議院議員の半分以上を自分達の政党で占めることです。

 

国会の採決は多数決なので、最低でも衆議院議員の半分以上を自分達の政党で占めなくてはなりません。

 

しかし、議会の過半数の議席を得られなければ、どの政党も政権を握れなくなるのです。

 

そう、大選挙区制は政権を不安定にしがちなのです。

 

どの政党も政権を握れなかったらどうなるのでしょうか?

 

単独で過半数の議席を持った政党がなければ、政党同士が連立を組むしかありません。

 

なるべく同じような政策を持つ政党同士が組むのですが、それでも政策の違う部分が必ず出ます。

 

全く一緒だというなら、そもそも違う政党である必要がありません。

 

例えばA党は公共事業をバンバン増やすことを選挙公約にしていました。

 

B党はなるべく公共事業を減らすと約束します。

 

選挙後、この2党が連立を組むと、公共事業を増やせばB党に投票した人を裏切りますし、減らせばA党に投票した人を裏切ります。

 

ですから、ヨーロッパなどでは、連立政権は次の選挙までの臨時的な役割でしかないという認識が強いのです。

 

自分の選んだ政党には、ぜひとも公約していた政策を実現して欲しいと考えると、連立政権の可能性の高い大選挙区制はちょっと問題があるかもしれません。


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