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国は奪われることもある

では、チベットはどうでしょうか。

 

2008年、北京オリンピックの聖火リレーが行われたとき、世界各地でフリー!のチベット!という言葉を、ポスターや看板にかかげ、人々が叫んでいました。


また、欧米の有名な映画俳優やミュージシャンの中にも、北京オリンピックのボイコットを呼びかける人が少なくありませんでした。


チベットに対する中国の政策に抗議したのです。

なぜチベットに世界中の注目が集まったのでしょうか?

皆さんも、ニュースなどで北京オリンピックへの抗議運動は見ていたと思います。


あれはどういう意味だったのか、少し説明しましょう。


チベットは現在チベット自治区という名称で中国の一部とされていますが、つい60年ほど前までは歴史を持った独立国でした。


しかし、中国は1950年に圧倒的な数と装備の軍隊を送り込んで、無理やりチベットを侵略し、自分の支配下に置きました。


チベット人も命がけで国を取り返そうと抵抗しましたが、未だに果たされていません。


一説では、これまでに戦闘や拷問、強制労働などで120万人に及ぶチベット人が虐殺されたと言われています。

 

さて、チベットが国かどうかを考えてみましょう。


土地:かつてチベットは250万平方kmの国でしたが、中国の侵略後につくられたチベット自治区は、半分の120万平方kmとなりました。つまり、半分以上の土地を事実上、中国に奪われたのです。


住民:旧チベット国の範囲に600万人、そのうちチベット自治区に209万人の人々が住んでいます。


政府:チベット自治区は完全に中国の支配下にあります。しかし、自分たちの国を取り戻したいと願うダライ・ラマ14世を中心に、中国の支配下にあるチベットから脱出した人々によって、インドに亡命政府をつくっています。


土地もあり住民がいても、侵略されて大きな国の支配下に置かれると、かつて国であっても国として認められない事態になります。


いくら土地や住民や政府があっても、状況によって国を維持できないこともあるのです。


だから、国を奪われた人々は命がけで国を奪い返そうとします。


オリンピックは平和の祭典とされています。


北京オリンピック前の一連の騒動は、チベットを弾圧している中国でオリンピックをやるとは何事かという抗議だったのです。


チベットと台湾では事情は違いますが、どちらも日本を含む外国からの承認は得られてはいません。


よくテレビなどで百数十カ国の国と地域から参加した~というニュースを耳にすることがあるでしょう。


この場合の地域というのは例えば台湾などを含んでいるのです。


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