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台湾は国なの?

土地があって、国民がいて、政府がある。

 

これが国として成り立つ条件だと言いました。


ここで問題、日本の南西、沖縄のもっと南に台湾があります。


さて、台湾は国なのか、ちょっとここで検証してみましょう。


土地:台湾島という九州ほどの大きさの島と諸島から成る


住民:2000万人の人々が住む


政府:中華民国政府という政府組織もある


じゃあ台湾は国だねと思われたかもしれません。


ですが、中国や日本などは台湾は国ではないと言っています。

 

なぜ日本は台湾を国として認めないのでしょうか?

 

それは日本政府が台湾と国交を結んでいないからです。


国交とは、外交関係のことですね。


日本と国交を結んでいる国は192カ国あります。


国際連合に加盟している国で日本と国交がない国は、北朝鮮だけです。


もともと、日本は中華民国(台湾)と国交を結んでいました。


それを途中で、中華民国と対立する中華人民共和国(中国)に乗り換えたのです。


台湾との国交を断ち、中国に乗り換えた国は日本だけではなく、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなどもそうです。

 


第二次世界大戦終了時、中国大陸は中華民国政府(国民党)が治めていました。


ところが、中国国内で内戦が起きて、戦前から国民党と対立していた中国共産党に敗れた中華民国政府は、台湾島に逃れました。


台湾島は、1945年までは日本領でしたが、戦争に負けた日本は撤退を余儀なくされ、以後は中国に接収されていたのです。


1949年、中国大陸では、戦争に勝った中国共産党による中華人民共和国が樹立されています。


いま私たちが思い浮かべる中国とはこちらのほうですね。


日本は戦後、中華民国政府と国交を結びます。


中華民国政府が台湾島に逃れたからといって、中華人民共和国政府とは国交を結びませんでした。


このころは、日本は中華民国を国として認めていたのです。


つまり、戦後しばらくは、中国といえばいまの台湾のことだったわけです。


ところが、1971年、国際連合の総会で、それまで中華民国に認められていた中国の代表権が、中華人民共和国に移るという決議案が可決されました。


この決定を受け、中華民国は国連を脱退、現在に至ります。


いま、日本が中国と結んでいる国交は1972年に中華人民共和国と結んだもので、このとき中華民国とは断交しています。


日本は中華民国との国交を一方的に断ち切ったのです。


(もっとも、日本政府は中華民国との国交を断ちましたが、非政府組織を通じて、依然として中華民国と友好的な関係を保ち続けています、私たちが台湾に旅行に行けるのはそのためです)


ややこしい話ですが、厳密には中国は2つあるということになっています。


中国大陸を治めているのが中華人民共和国で、台湾を治めているのが中華民国。


どちらも自分たちこそが正式な中国だと譲らないからです。


もっとも、李登輝という人が台湾の総統になってからは、台湾はいままでの強硬路線を、ややおだやかな方向に変えています。


自分たちが中国の正当な政府だという姿勢から、台湾国としての独立を志向するようになったのです。


しかし、中国は台湾は我々中国の一部だと主張し続けています。


つまり、台湾の土地と国民は、自分たち中国のものだと言うのです。


日本は台湾を切り捨てて中国と国交を結んだので、中国の言い分をそのまま認めてしまっています。


中国が台湾を国として認めないので、日本もそれにならっているのです。


国として認められるには、外国の承認も必要だということです。


現在でもパラグアイなど23カ国は台湾を国として認めています。


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