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選挙制度の有利不利

今度は選挙制度についてお話していきましょう。

 

制度というと、どうしても堅苦しく聞こえるかもしれませんが、ハッキリ言ってそれほど複雑なしくみできはありません。

 

少なくとも、私たちが知っておく必要があるのは、ごく一部だけです。

 

選挙制度にも、いくつか種類があります。

 

たとえば、小さな選挙区の中から1人だけ当選者を選ぶ小選挙区制、大きな選挙区の中から複数の当選者を選ぶ大選挙区制など、国によって行われる選挙方法は違うのです。

 

選挙のやり方によって、政党の間で有利や不利が生じることはあるのでしょうか?

 

選挙は平等でなければいけません。

 

A党への1票とB党への5票は同じ点数です、なんていわれたら、これは選挙違反です。

 

当たり前ですよね。

 

同じように、制度によって政党への有利と不利が生じるのは好ましくありません。

 

ですが、現実には選挙のやり方によって、政党の間で有利や不利が生じることはあるのです。

 

例えば、大きな政党なら、1つの選挙区に対して当選する人は1人だけという小選挙区制が有利です。

 

具体的に説明していきましょう。

 

  • 四角たろうは、大政党の候補
  •  

  • 三角じろうは、中くらいの政党の候補
  •  

  • 丸型花子は、小さな政党の候補
  •  

  • 台形さぶろうは、極めて小さな政党の候補

 

この4人が同じ小選挙区で立候補したとします。

(実際の選挙では、親の選挙区を継いだ候補者や大きな団体出身の候補者などは政党の規模に関係なく有利な場合が多いのですが、ここでは考え無いものとしてください)

 

今言ったように小選挙区制というのは、1つの選挙区で1人しか当選しませんから、大政党の四角たろうが圧倒的に有利です。

 

ですが、もし、1つの選挙区に対して当選者は複数という大選挙区制だったらどうでしょうか。

 

仮に3人が当選できるのだったら四角候補はもちろん、三角候補、丸型候補も当選できるかもしれません。

 

大選挙区制は中小政党に有利なのでしょうか?

 

有利とまでは言えませんが、小選挙区制に比べて当選する確率はかなり高いですよね。

 

でも、大選挙区制なら確実に有利だとまでは断言できません。

 

なぜだかわかりますか?

 

大政党から2人の候補者を出せば2人とも当選してしまうかもしれない、と思われた人はなかなか勘がいい。

 

だれも、各政党は1つの選挙区に対して、1人しか候補者を立てられないとは言ってませんからね。

 

もし、四角候補と同じ政党からもう1人候補者を立てたら、中くらいの政党から出馬した三角候補が厳しくなるかもしれません。

 

複数の候補者が当選できる大選挙区制であっても、小政党にとっても必ずしも有利であるとまでは断言できないのです。

 

ちなみに、中選挙区制というのは、1つの選挙区に対して3~5人当選する制度です。

 

かつて衆議院選挙で採用されていました。

 

用語としては、大選挙区制の中に含まれます。

 

日本は長いこと自民党が政権を握り続けてきましたが、その理由の1つがこの中選挙区制を採用していたことです。

 

自民党は同じ選曲から複数の候補者が当選していたので、他の政党の候補者はなかなか当選しませんでした。


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