政治ニュースを読み解くカギ|誰でもわかっちゃう政治の超基礎

誰でもわかっちゃう政治の超基礎

子ども手当は誰のお金

政治ニュースを正しく理解するためには、心のなかにタイムマシンという時間軸を設置して、過去・現在・未来を考えなければなりません。

 

どういうことか、具体的にお話ししていきましょう。


子ども手当というものが支給され始めました。


子ども手当の目的は、次代の社会の担い手となる子どもの教育を社会全体で応援する、子育ての経済的負担を軽減し、安心して出産・教育できる社会をつくることにあります。


日本では、生まれてくる子どもの数は減り、一方でお年寄りの人数は増えているという少子高齢化が進んでいます。


子ども手当は、少子高齢化対策を狙った政策です。


当初は、15歳以下の子どもを持つ保護者に、子ども1人あたり毎月2万6000円を支給する予定でしたが、2010年6月、予算の問題により、満額の支給を断念するとの政府発表があり、結局支給額は月1万3000円となりました。


お金を貰えれば誰だって嬉しいですが、ここでちょっと考えてみてください。

 

子ども手当のお金っていったいどこから出ているのでしょうか?

 

政府によると、子ども手当のお金には、扶養控除(所得税や住民税を払う納税者に養う家族がいる場合、その分税金を差し引く)などをやめ、雇用対策費などを削減してあてられる方針になっていますが、とても足りそうにありません。


もし、お金が足りないまま子ども手当を支給するのであれば、子ども手当を出してくれるのは、手当をもらうあなたになりそうなんです。


なんど、あなたはあなた自身にお金をあげていることになるのです。


そんな馬鹿な!と思われたかもしれませんが、これは本当のことです。


もう少しわかりやすく言いましょう。


またまたタイムマシンに乗って、1965年の日本へ向かいましょう。


この年、日本は戦後始めての赤字国債を発行します。


簡単に言うと国の借金ですね。


経済が低迷し、証券不況と呼ばれ、証券会社が倒産しそうになったことなどが原因で、国は借金をはじめます。


その借金したお金で経済の立て直しを行いました。


そして現在、2010年3月末で、積もりに積もった国債は720兆円!


困っては赤字国債、困っては赤字国債と、まるで打ち出の小槌のように借金を重ねてきました。


今、国は、私たちに恵んでくれる余裕なんてないんです。


それでも、子育てはお金がかかるでしょう、政府がお金を差し上げましょうといって、借金だらけなのにお金をくれるのです。

 

借金だらけなのにお金をくれる、これがどういうことかわかりますか?

 

子ども手当のお金をさらに借金してばらまくというわけです。


借金は、いずれ返さなければなりません。


さて、国の借金は誰が返すのでしょう。


再びタイムマシンに乗って、今度は未来に来ました。


おや、あれは20年後のあなたです。


浮かない顔してどうしたのでしょう。


いや、まいったよ、ぼくが子どものころ貰っていた子ども手当なんだけで、国は借金してばらまいていたらしくて、いま、すごい増税になっているんだ。


つに消費税30%になったから、とてもじゃないけど生活できないね。


子ども手当、返すのは子どものあなたになるかもしれません。


そう考えると、借金に借金を重ねて子ども手当を出すことは本当に正しいと言えるのでしょうか。


そもそも、国が国民にお金を配る行為が本当にいいことなのか?


という意見があります。


もちろん、支援を受けなければ生活できない人には支援をすべきでしょう。


また、社会問題を解決するための重要な給付金や、将来の日本にとって絶対に必要な手当というなら話はわかります。


ですが、国はこんなにも借金を抱えているのに、ばらまき政策と批判されるような、それほど必要とは思えない給付金や手当を、将来の重税につながる可能性があるのに、国民にばらまく・・・。


それが正しい政治とは、どうしても思えないのです。


政治の問題に限りませんが、なにか問題が起きたとき、それを解決するためには、まずその原因(過去)を現状(現在)、見通し(未来)というタイムマシンをいつも頭の中にいれて考えることが必要です。


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