政治ニュースを読み解くカギ|誰でもわかっちゃう政治の超基礎

誰でもわかっちゃう政治の超基礎

中東で戦争が起きたら

地図帳の日本列島のページには、あなたの住んでいる町や村が小さいかもしれませんが描かれているはずです。

 


では、世界地図のほうにもどって、あなたの住んでいる町や村を指してください。


その場所に黒い点をつけてみましょうか。


世界はとても広く大きいですよね。


そして、たとえ小さな国の小さな町や村でも、あなたと同じ年頃の人が住んでいて、同じように遊んだり、勉強したり、働いている。


しかし、遊び方や進学できるかどうかは、住んでいる国や場所によって全く違います。


いえ、もっと言えば、今この瞬間に食べる物がなくて亡くなる人がいます。


あるいは内戦で、10歳そこそこなのに兵士にされてしまう人もたくさんいます。


あなたがつけた点、日本のあなたが住む場所から地図上でほんの数センチ移動した場所に点をつけると、そこでは現実に不幸な出来事が起きているかもしれません。


それはどこでしょうか。


今日あなたの家に届いた新聞の海外ニュースが書かれているページを読んでください。


必ず、内戦や飢餓(食糧不足)の記事が載っています。

 

海外での内戦、テレビの向こうでの飢餓は私たちには関係ないのでしょうか?

 

そんなことはありません。


飢餓や内戦で、まともな産業がなくなった国の人々が食べるために海賊になって、外国の船を襲う。


もし、日本のタンカーが航行できなくなったら、たちまち私たちは車や電気のない生活を送らなければいけなくなるかもしれない。


地図上に記された、複雑に入り組んだ交通や貿易の線。


このどれかが途切れたら、私たちはいまのまま生活していくことはできません。


例えば、日本は中東からたくさんの石油を輸入しています。


資源に恵まれていない日本には、必要量の石油は採れません。


私たちは暮らしていけるのも、中東の国々が石油を売ってくれるからですね。

 

もし中東で戦争が起きたら、日本はどうなると思いますか?

 

実はすでに日本は、その状況を経験しています。


1970年代に、この地で中東戦争が勃発しましたが、このとき石油の値段が一気に上がりました。


これをオイルショックと呼びます。


中東の石油に頼っていた日本の経済は、大打撃を受けました。


それまで日本は順調に経済成長していたのですが、ついには経済がマイナス成長、つまり前年よりも後退してしまったのです。


ここまでの話をちょっとまとめてみましょう。


第一に世界地図の視野で考える。


各国で使われている地図は各々その国が真ん中に描かれています。


つまり、世界各国は自分の国を中心に物事を考えます。


第二に、貿易や交通の描かれた地図を見れば、各国は互いに関係し合いながら生きている。


自分の国だけが栄えるなんてありえないのです。


第三に、別の国、別の場所では、私たちよりはるかに厳しい生活環境の中で過ごしている同世代の人々がいるということです。


内戦や飢餓は他人事ではないのです。


地図上でほんの数センチ先で起きた内戦や飢餓によって、貿易や交通が危険にさらされるのです。


こうした点を考えながら政治を見ていくことが大切です。


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