政治ニュースを読み解くカギ|誰でもわかっちゃう政治の超基礎

誰でもわかっちゃう政治の超基礎

地元の利益を優先する国会議員って

実はこれ、とても難しい問題です。


第一に、橋をつくれと言ってくる人がいるから、議員は橋をつくるわけです。


一方的に議員だけを悪と決め付けるのは如何なものでしょうか。


第二に、国会議員が動きでもしない限り、絶対につくられないものというのはあります。


田中角栄元首相の地元、新潟県のとある豪雪地帯の山村で、陸の孤島と言われる場所がありました。


冬に病人が出ると、医者のいる町まで1日がかりで山を越えなければならないほどの土地です。


地元の事情に詳しかった田中角栄は、政治力でそこにトンネルを掘りました。


そのおかげで冬でも安心して暮らせるようになったのです。


第三に、その橋やトンネルや道路が、日本全体の国土発展に欠かせない工事であった場合、それはやはり国会議員の仕事ということになります。


最近では公共事業で道路をつくったりすることが、無駄遣いのように言われます。


ですが、日本には国土のさらなる発展や、都市開発が遅れた地方のために、とにかく道路や鉄道を整備しなければいけないという時期があったのです。


日本は戦前から輸出型の国です。


原料を加工して製品を輸出し、資源や原料を買う。


そこで輸出入のために、港湾や飛行場も必要になりました。


そういう時代、国にとっても国民にとっても、公共事業は必要不可欠のものだったのです。


つまり、地元に利益誘導することが国土の発展につながった時期があったということです。


しかし、平成になって、それまで日本の好況を支えていたバブル経済が崩壊すると、日本はとんでもない額の財政赤字をしょいこんでしまいます。


無駄な公共事業をやめて、税金の使い道をちゃんとしようという考え方が主流になってきました。

 

そういう時代に小泉純一郎首相が登場して活躍します。


昭和のころと小泉時代では、まったく状況が違うのです。


政策は時代によってその善し悪しが変わります。


政治家の評価も、その時代背景を見てやらないと間違ってしまう、ということではないでしょうか。


それでもまだ、露骨に地元に利益誘導しようとする政治家がいます。


災害で困ったときにすぐ対処してくれたり、その施設をつくることで農業や漁業が栄えたりするものと、単純にお金や票欲しさに無理やり公共事業を持ってくることは、意味が全く違います。


議員は誰でも、選挙に当選し続けたいと思います。


それを否定するつもりはありません。


しかし政治家には、ほかの職業とは違う倫理観が求められています。


国会議員ならば国会議員として、日本の国益を常に念頭において、政治活動を行うべきです。


当選しなければ政治家として活動できないから、まずは当選のことを考えて地元利益を国益より優先するんだという考えではいけません。


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