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誰でもわかっちゃう政治の超基礎

国会議員と地方議員の違い

さて、政治家といっても様々な種類の政治家がいます。

 

理解しやすくするため、2つの種類に分けましょう。


1つは国会議員(衆議院議員、参議院議員)で、もう1つは、地方議員(都道府県会議員、市町村議会議員)です。


なぜ分けたのかというと、それを政治家としての役割に大きな違いがあるからです。


ここに2人の政治家がいます。


Aは当選したらこの道路を必ず整備します。住みよい町づくりのために公民館もつくります、と主張します。


Bは外交問題解決のため、世界で日本の立場を訴えていきます、と演説しています。

 

AとBどちらが良い政治家だと思いますか?

 

答えは両方にその可能性があります。


Aがもし市町村議会議員、都道府県会議員の議員であれば、当然ながら地域の道路や鉄道整備について責任があります。


ですから、彼は地方政治家として間違ってはいない。


Bがもし、国会議員であれば、外交問題は主として国会議員の仕事になります。


国家財政や防衛問題も国の政治の範囲ですから国会議員の仕事、Bは間違っていません。


つまり、政治家が訴えていることが、ちゃんと各レベルの議員としての範囲のことかどうかはとても大切なことです。

 

もしAとBが逆の立場だったらどうだったでしょうか?

 

そうですね、これはちょっと疑問です。


国会議員選挙にも関わらず、地元の橋や道路のことしか主張しない候補者もいます。


ですが、本来の国会議員の仕事から言うと、これは?ですね。


国会議員は自分の選挙区だけではなく、国のために働かなくてはいけません。


また、地方議員選挙の候補なのに、外交や防衛問題だけを訴えるのも少々ピントがズレている気がします。


地方議員は自分の地方のために政治を行う立場ですから。


有名な話があります。


1940年代の後半から1950年代にかけて、「ワンマン」というあだ名で呼ばれていた吉田茂という首相がいます。


戦後の日本を短期間で復興させた首相として知られている政治家です。


あるとき、吉田の選挙区である高知から、陳情団が来ました。


吉田先生、どうかここに鉄道を通してもらえまんせんでしょうか?


どの時代にもありそうな光景ですね。


ですが、吉田はその計画書をちらっと見て一言、それは県会議員の仕事でしょ。そちらにお頼みなさい。


自分は日本の代表であって、高知の利益代表者ではないと、地元からの陳情団を突っぱねたのです。


これが国会議員の姿勢です。


実は選挙での票を欲しがるあまり、地元の陳情団の要望ばかりを受け入れる議員もいます。


逆に吉田ほどきっぱりと突っぱねる議員は珍しい。

 

地元の要求を突っぱねると選挙で不利になるのでは?

 

これ、一概に断言できません。


もしかしたら不利になるかもしれない。


ちなみに、自分の選挙区からの陳情団を突っぱね続けた吉田ですが、それでも一度も選挙に落選したことがありませんでした。


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