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日本で一番偉いのは?

日本で一番誰が偉いのですか?という質問を受けたことがあります。

 

おもしろい質問だなと思いました。


政権や政党の話をしてきましたが、ちょっと皆さんで考えてみませんか?


日本は三権分立の国です。


司法(裁判所)、立法(国会)、行政(内閣)のこれ以上はない3つの大きな権力が、それぞれ独立しているという考え方です。


裁判所、国会、内閣で3つの大きな権力を持ち合うことで、権力の集中を防ぐのです。


権力を持っている人を偉い人と仮定するなら、三権の長が日本で一番偉い人ということになります。


三権について、もう少し詳しくお話しましょう。


司法とは、法を適用する権力です。


ある個人や組織の言動が法律に違反しているかどうかをチェックします。


そう、裁判所の仕事ですね。


ここで一番偉いのは、最高裁判所の長官です。

 

立法とは、法を定立する権力です。


国民のために新たな決まりごとをつくります。


国会の仕事ですよね。


誰が立法のトップなのでしょうか?


総理大臣?いえ総理大臣は行政のトップです。


行政とは法を執行する権力です。


国会で決まったことを実際に執り行ないます。


そのためのお役所が財務省や経済産業省などですが、それらの総元締めが総理大臣です。


たまに勘違いされますが、国会と内閣は別物です。


よく言われる政府とは、内閣のことです。


日本は議院内閣制といって、国民によって選ばれた議員の中から内閣を組織する仕組みをとっています。


実は国会のトップは衆議院と参議院の議長です。


今度、テレビニュースで国会の様子を映していたら、よく見てください。


正面のひな壇みたいなところに、総理大臣や他の大臣が並んで座っています。


総理大臣の席は、中央向かって左側すぐの席です。


ところが、総理大臣よりもいい席があります。


真正面の最も高いところに仰々しい机に座っている人がいるはずです。


あれが、衆議院なら衆議院議長、参議院なら参議院議長です。


さて、三権分立の原則で言うと、司法も立法も行政も同等の力を持つはずなのです。


ところが日本国憲法には、国会は国権の最高機関と書かれています。


つまり、三権の中で国会が一番強いと言っているのです。


三権分立にも2種類あり、フランスやイギリスなどは、司法権や行政権に対しても立法権が有利だというタイプです。


では日本もフランス型と同じかと思いきや、実はアメリカ型の三権とも等しい力を持つ、立法権の優位性は認めないというタイプなのです。


矛盾していますが、とりあえず、憲法に従って先に進みましょう。


つまり、総理大臣や最高裁判所の長官より、国会の議長のほうが立場は上です。


日本で一番偉い人ですから、1人じゃないといけないですよね。


衆議院議長と参議院議長はどちらが上なのでしょうか。


恐らく参議院議長のほうが偉いでしょうね。


というのも、参議院は衆議院をチェックする機能を持っています。


チェックするということは、いくら議決では衆議院が優先していても、立場では参議院が上だということです。


決定、参議院議長が、日本で一番偉い。


なんかしっくりこないなと思われたかもしれませんね。


たしかに。


自分で決めておいてなんですが、日本で一番偉い人にしてはマイナーなイメージは否めません。


いまの参議院議長の名前を言える人が果たしてどれほどいるでしょうか。


ですが、実際に憲法で国会は国権の最高機関と書かれているのですから、これは仕方ありません。


どうしても、参議院議長が日本で一番偉いとは思えない?


おそらく大多数の日本人も同じ意見でしょう。


参議院議長はたしかに立法の長ですが、強大な政治的権力や、議会や内閣に対する拒否権があるわけではありません。


いろいろ考えると、だれが一番偉いのか、はっきりした応えを出すのは難しいですね。


ですが、実質的な政治的権力という点だけでいえば、総理大臣が一番上でしょう。


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